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地域

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ベネヴェント県に位置し、チェッレート・サンニータの田園地帯にあるサンニオ地域は、南イタリアの歴史と食文化の遺産として計り知れない価値があります。
この古代の地域は、紀元前7世紀から6世紀から紀元後1世紀までこの地に居住し、ローマの支配に長らく抵抗した後に最終的に征服された誇り高い民族、サムニウム人にその名を由来しています。

サムニテーの領土は、2,080平方キロメートルの面積をカバーし、78の自治体から構成されています。息をのむような景観、歴史的証拠、そして何世紀にもわたる歴史に根ざした料理の伝統が織りなすモザイクです。
最も重要な史跡には、紀元114年にさかのぼるローマ建築の素晴らしい例であるベネヴェントのトラヤヌスのアーチ、そして、現在ではユネスコの世界遺産として認定されているカゼルタの王宮に水を供給するためにヴァンヴィテッリが設計した18世紀の壮大な水利工事であるカロリーノ水道橋などがあります。

サニオの田園風景は、1000年にもおよぶ農業とブドウ栽培の歴史を物語っています。
11,000ヘクタールを超えるブドウ畑と数百のワイナリーがあるこの地域は、カンパーニア州のワイン生産のリーダー的存在です。アリアニコ、ファランギーナ、グレコ、コルダ・ディ・ヴォルペといった土着品種のブドウは、この土地で理想的な生育環境を見出し、DOCやIGTの認定を受けた並外れた品質のワインを生み出しています。

チェッレート・サンニータは、マテーゼ自然公園の入り口にあるティテルノ川上流の谷間に位置する人口3,581人の小さな宝石のような町です。陶芸の伝統で知られています。
1688年の壊滅的な地震の後、この村は南イタリアで唯一の革新的なチェス盤状の都市計画に基づいて再建され、今日では芸術的なマジョリカ焼の生産の重要な中心地となっており、16世紀にまで遡る伝統を継承しています。

サンニオの美食は、田舎の伝統の真の味への旅です。
代表的な料理としては、プチトマト、オレガノ、オリーブ、ケッパーを加えた塩タラのベネヴェンターナ風(Baccalà alla beneventana)、とろけたチーズをグリルで焼いてトーストしたパンに載せたカチョカヴァッロ・インピッカート(Caciocavallo impiccato)、ナポリ風とは異なり豚肉のラグー、 ベシャメルソースを使わず、地元のリコッタチーズとくずしたゆで卵を加える点が特徴です。

また、ミネストラ・マリタータ(Minestra Maritata)という、さまざまな野菜とピエトラロッサ産ハムやラードを「結婚させる」スープ、ムリアティエッリ(Mugliatielli)という羊肉の内臓肉を使ったロールパン、そして素朴なパデッラッチャ(Padellaccia)という、豚肉、ピーマン、ジャガイモを調理鍋ごと食卓に出すボリュームたっぷりの料理などもあります。

サンニオの特産品は特に豊富です。カチョカヴァッロ・シラーノからペコリーノ・ディ・ラティカウダ、高級な子羊やヴィテッローネ・ビアンコ・デッレ・アペニン・チェントラーレ IGP(アペニン山脈中央部の白牛)から、カポコッロ、ソーセージ、ソプレッサータなどの地元で有名な加工肉まで、さまざまな特産品があります。
地元産の果物や野菜も素晴らしいものがあります。例えば、アンヌルカ(Annurca)りんご(PGI)、ピエトラチェルチーナ(Pietrelcina)のアーティチョーク、ボネア(Bonea)の玉ねぎ、トッコ・カウディオ(Tocco Caudio)のさくらんぼなどです。

クザーノ・ムトリ、ファイキオ、チェッレート・サンニータの森は、ポルチーニ、ハタケシメジ、シャントレル、卵茸など、珍重される品種のキノコが採れるキノコ愛好家にとっての楽園です。
サニオ・ベネヴェンターノ地域の蜂蜜は、クリ、アカシア、スッラ、ミッレフィオーリなど、この地域の豊かな植物相に由来する独特な芳香で高く評価されています。

リキュール類では、1860年から製造されている有名な「ストレーガ・ディ・ベネヴェント」のほか、独特の黄色い色を与えるハーブとスパイスの秘伝のブレンドで製造されているものがあります。また、聖ヨハネの日(6月24日)に伝統的に収穫される地元産クルミの殻を使って手作業で製造される万能薬「ノッチョーロ」もあります。

サンニオ・ベネヴェンターノへの旅では、忘れられない食とワインの体験ができるだけでなく、マテーゼ公園の自然がそのまま残る地域での冒険や、時間がゆっくりと流れるような、まだ本物の姿をとどめている地域でのリラックスしたひとときを過ごすことができます。この魅力的な地域の文化や伝統にどっぷりと浸かることができるでしょう。